フランス生産量2位 コート・デュ・ローヌ ワイン - レストラン ワインじまん

フランス生産量2位 コート・デュ・ローヌ ワイン

フランス コート・デュ・ローヌとは

コート・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône)地方は、フランス南部にある広大なワイン産地です。
フランス国内では、なんとあの有名なワイン産地のボルドーに次ぐ、生産量を誇ります。

コート・デュ・ローヌ地方は北部と南部に分かれており、コート・ロティやエルミタージュといった有名なワイン産地でもあります。

コート・デュ・ローヌのワインは、手頃な価格で販売されているにも関わらず、美味しく、品質も安定しているため フランス国内ではカフェやビストロでもグラスワインで提供されています。

実際にフランス旅行に行った際に、ビストロで注文したグラスワインはコート・デュ・ローヌが多かったです。果実味が豊かで安価なワインもそれなりに味が強いというのがレストランにとっても使いやすいワインなのでしょう。

食卓のテーブルワインや、気軽にワインを楽しみたい時などに、高品質で風味豊かな コートデュローヌ のワインをお勧めします。

コート・デュ・ローヌ AOC

その地域で造られたものは地域名のAOCを名乗れるなど、フランスのワインは厳密なワイン法により細やかな規定があります。

  ✔ブルゴーニュの章でも解説した、フランスのワイン法AOC はこちらから。

ACブルゴーニュとは?意味を教えて!おすすめ赤ワインもご紹介

ローヌ 河岸に沿って南北に200㎞も続く広範囲内に及ぶ、指定地域内の製造であれば、コート・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône)のAOC を名乗れます。
地区名、村名がないものは、ラベルにCôtes du Rhôneと明記され販売されています。

コート・デュ・ローヌ ブドウ品種

この地域のブドウは、この地域だけで栽培される個性的なブドウがあり、あまり聞きなれないブドウ品種も数多くあります。数種類のブドウをブレンドしても良いという規定も、他の地域に比べて多いのがこの地域の特徴です。

ここでは、実際に使用されている主なブドウ品種をご紹介します。

シラー 黒ブドウ
ブドウの果皮由来で色の濃い赤ワインになります。ブラックベリーやブラックチェリーのような黒系の果実に、黒コショウやブラックオリーブ、シナモンなどのスパイシーな風味。ぐっと凝縮したような味わいがあります。タンニンが豊かで、なめらかで程よい酸味。高級赤ワインにも使用されるブドウ品種です。
グルナッシュ
黒ブドウ
アタックは力強いが酸味やタンニンは穏やかです。果実味が豊かで旨味も感じられます。
ブルーベリー、カシスにブラックオリーブやローリエなどのドライハーブも感じます。複雑みがある品種です。シャトーヌフ・デュ・パプという偉大なワインもこの品種から造られています。
ヴィオニエ
白ブドウ
ヴィオニエは北部で造られているブドウ品種です。酸味が少なく穏やかですが、味わいにはボリュームを感じます。洋ナシや花梨、白桃などの華やかな香りで、アルコールが高い白ワインになりやすい品種です。
グルナッシュ・
ブラン
白ブドウ
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に白い花のようなエレガントなワインになります。酸味が少なく、味わいには厚みがあり豊かな果実味が特徴です。

コートデュローヌ の 赤ワイン は凝縮されたような豊富な果実味と、僅かに感じるスパイスの風味が特徴です。

熟成していなくてもコクがあり、 ローヌ らしい豊かなブドウの味わいを味わえます。いつでも楽しめるという、フランスでもコストパフォーマンスの優れたワイン産地です

合わせる料理

先日、出張先のホテルでお弁当とともに飲んだワインは、コート・デュ・ローヌの赤ワインでした。
豊かな果実味と、バランスの良い酸味は、味の濃い料理と相性が良いです。
和食であれば、味噌味や醤油味にピッタリの赤ワインです。
魚の煮つけやサンマやウナギのかば焼きなどにも良く合います。

肉料理にも負けない力強さがあります。ビーフシチューにもピッタリです。このペアリングは、忘れられない味わいになるでしょう。焼き肉店に行って、ローヌの赤ワインがあれば、とてもセンスを感じます。焼き肉店の方がこの記事を見ていましたら、是非、ローヌの赤を取り扱ってほしいと思います。


では肉料理に合うローヌの赤ワインをご紹介します。

肉料理に合う 赤ワイン

コートデュローヌ地方で、一番有名なネゴシアンのE.ギガルの赤ワインです。
黒ブドウのシラーをベースに、グルナッシュ、ムールヴェードルがブレンドされています。豊かな果実味と余韻に複雑みがあり、肉料理の旨味に果実味と酸味がマッチします。是非、焼き肉やビーフシチューに合わせて欲しいワインです。

同じ造り手の エルミタージュ。エルミタージュはコートデュローヌ地方を代表する赤ワインです。先ずは、コートデュローヌの赤を堪能するなら、エルミタージュから飲んでみてはいかがでしょう。

エルミタージュは、シラー100%使用した赤ワインです。ワインの色は紫がかったガーネット。濃く、艶のある飲みごたえがある赤ワインです。余韻はとても長く贅沢な味わい。黒系ベリーの、ブラックチェリーや、カシスなどの香りで、酸味も豊かです。ステーキなどの肉料理に合わせるなら、エルミタージュがお勧めです。肉に黒コショウをたっぷりとふって合わせてみてください。とても至福なペアリングになります。

チーズ料理に合わせて欲しい、コート・デュ・ローヌの白ワイン

チーズを使用したグラタンやピザなどに合わせて欲しい、コートデュローヌの白ワインです。千円台で非常にコストパフォーマンスに優れたワインです。
白身魚のムニエルのバターソースにピッタリ。家庭なら、気軽に鮭のホイル焼きなどに合わせてみてはいかがでしょうか。
ワインの色はレモンイエロー。白い花やアプリコット、白桃の香りが豊かに感じられます。
ヴィオニエを主体に造られているこのワインは、ヴィオニエのテイスティングの勉強にもなります。ヴィオニエの特徴がはっきりと出たワインで、フルーティでボリューム感のある味わいです。


先ほど、ご紹介した赤ワイン、エルミタージュの白ワインです。

ワインの色は黄金がかったイエロー。ゴージャスな花の香りでスミレやアカシアを思わせる白い花。酸味のバランスも良く爽やかさもありますが、味わいにボリューム感があり、豊かな果実を感じます。せっかくなら、お気に入りのチーズと合わせてみましょう。

コート・デュ・ローヌ ロゼワイン

あなたは、ロゼワインはお好きですか。私は、ロゼワインが大好きです。なぜなら、ロゼワインは日本酒のように旨味を感じ、そして酸味が穏やかです。その為、料理と非常に合わせやすく、どんな料理とも楽しめる、場所を選ばないワインがロゼワインなのです。

そして、驚くのはフランスでは白ワインの消費量より、ロゼワインの方が消費量が多いという事!驚きませんか?!日本ではあまりロゼワインを飲んでいるのは見かけないですが、フランスのカフェやビストロには必ず、ロゼワインがグラスで販売されています。

パリのエッフェル塔のカフェでは、白ワインよりロゼワインの方が多くオンリストされていました。
ロゼワインは夏だけの飲み物ではありません。

フランス3大ロゼワインの産地、コートデュローヌのロゼワインをご紹介しますね!
是非飲んでいただきたいです。

グルナッシュ主体の3本セットです。
美しいサーモンピンク色の辛口ロゼワイン。フルーティで酸味もバランスが良くエレガントな味わいが特徴です。心地よく柔らかで、まろやかな酸味と旨味を感じる果実味です。ロゼワインは冷蔵庫で冷やして8度前後でお楽しみください。

生ハムや、スモークサーモン、ホタテのカルパッチョなどオリーブオイルとの相性が良いです。

コートデュローヌの生産者 ギガル

ここまでEギガルのワインをご紹介してきました。コートデュローヌ地方のワイナリーとして一番有名ではないでしょうか。知らずにはいられません。

ギガルはローヌ全体に60haという広大な自社畑を所有しています。この地方の大手生産者です。徹底したワイン造りはポテンシャルが高く、いつも味わいにぶれがなく、いつ飲んでも美味しいワインを提供してくれます。
そのため、レストランからの信頼度も高く、ヴィンテージに左右されない安定した仕上がりはプロの現場では大変重宝され、多くのレストランでオンリストされています。
先ずは、ローヌを知るなら安定したギガルのワインでしょう。


まとめ

✔ コートデュローヌ地方はフランスの南部に存在します。赤ワインは色調が濃く、味わいも力強いものが多い。そして、ブドウ品種の多さも特徴です。

✔ 白ワインは、暖かい地方なので果実味が豊かで、フローラルなものが多い。
✔ 赤ワイン、白ワイン共に味の濃いめの料理に合わせると相性が良い

最後まで読んでいただきありがとうございます。是非、ローヌのワインと食事を楽しんでみてくださいね!


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KIKI

KIKI

飲食店を開業しておよそ20年。有資格はソムリエ・ワインエキスパート・サケディプロマ・唎酒師・酒匠・チーズプロフェッショナル。

経営者として店を盛り上げるために、ワインや日本酒に特化した店に舵をきり大成功。店で人気のコストパフォーマンスが良いワインや、ワインにマッチするチーズなどをご紹介します。お客さんには言えないワインの話もぶっちゃけちゃいます。ワイン大好き!みんなで楽しみましょう。

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