フランスからの新しい波 バイオダイナミックワイン - レストラン ワインじまん

フランスからの新しい波 バイオダイナミックワイン


近年、ワイン業界ではサステナブルな生産方法への関心が高まっています。
特に、オーガニックワインやバイオダイナミックワインは、環境への配慮と品質へのこだわりを兼ね備えた選択として注目されています。

フランスでは、これらの方法で栽培されるワインが徐々に増加しており、多くの生産者が伝統的な栽培方法から持続可能な栽培方法へとシフトしています。

数年前に、ブルゴーニュの生産者を訪ねた際に言われた言葉があります。

「オーガニックワインは金持ちじゃないとできないよ」と言う言葉に衝撃を受けました。
日本のナチュラルワインの生産者は、貧乏でも好きなワインが作れれば良い。

夢や希望を追いかけて、ワインを造っている生産者が多い。
儲けは二の次

街で出くわしても、靴に土がついていたり、無精ひげを生やして、日焼けで真っ黒。と言うイメージが一番適していると思います。

だけどブルゴーニュの生産者が言った「ナチュラルワインは金持ちが作るもの」というのは、どういうことでしょうか。

理由は、ブルゴーニュの土地代や維持費が高額で、毎年多くのワインを生産して販売して、現金収入がないと、世界的に有名な土地の維持費が生み出せない事でした。

銀座よりずっと高いこの土地で商売すると言う規模からくるものでした。

オーガニックワインは、天気やその年の虫や野鳥にさえ大きく左右される。来年は、どのくらいワインを生産できるか分からない。
だから、半分は一般的なワインを生産して収入を確保して、残りの半分をオーガニックワインとして挑戦できるという事だそう。だけど、ワイナリーの資金により余裕がないのが実情だと思います。

では、ここから詳しく解説していきます

オーガニックワインとは?

オーガニックワインの生産では、化学的合成肥料や農薬の使用を避け、自然に富んだ環境でブドウを育てます。これにより、ブドウ自体のポテンシャルが最大限に引き出されるとともに、土壌と地域の生態系を保護します。栽培したブドウが野性的に育ち、本来持つブドウの味わいもダイレクトに反映しています。

バイオダイナミックのアプローチ

バイオダイナミック農法は、オーガニック栽培の原則に加えて、農場全体を一つの有機的な生きたシステムとして捉えます。ここでは、土壌の健康、植物、動物、さらには天体のリズムまでが考慮され、長期的な栽培計画に影響を与えます

フランスの生産者の声

フランス南部、特にラングドック地方では、ジャン=ポール・エルヴェ氏のような生産者がバイオダイナミック農法を取り入れています。エルヴェ氏は、「自然と共に呼吸するワインを作ることで、地球と共存する道を選ぶ」と語ります。彼のワインは、地元だけでなく国際的にも評価が高く、自然環境への深い敬意と独自のテロワールが感じられる逸品です。

ロワール地方のオーガニックワイン生産者:ニコラ・ジョリー


ロワール地方におけるオーガニックワインのパイオニアと言えば、ニコラ・ジョリー氏が挙げられます。
ジョリー氏は、サヴァンニエール地区のクーレ・ド・セラールドメーヌを率いる生産者で、1970年代からバイオダイナミック農法を導入しています。
日本のオーガニックワインの生産者もニコラ・ジョリー氏を目標や参考にしている人も多くいます。


バイオダイナミック農法の先駆者

ジョリー氏はバイオダイナミック農法の実践を通じて、土壌とブドウの健全な関係を重視しています。彼の哲学は、「ワインはその土地の精神を表現する」という信念に基づいており、ブドウの個性と土地の独特な特徴を最大限に引き出すために、自然と調和した農法を心がけています。

国際的な評価

ニコラ・ジョリーのワインは、その独特なテロワールと複雑な味わいで、国際的にも高く評価されています。特に彼の「クレ・ド・セラン」は、ロワールの白ワインの中でも特に注目される一本で、深みのある味わいと長い余韻が特徴です。オーガニックな生産方法にこだわる彼のワインは、環境に配慮する消費者からの支持を集めています。白ワインは超熟に耐えうる素晴らしいワインで、熟成20年物を飲んだこともあります。

カベルネ・ソーヴィニョン徹底的に再復習

環境との調和を求めて

ジョリー氏のような生産者は、ワイン業界において重要な役割を担っており、彼の取り組みは多くの生産者に影響を与えています。彼のワインを通じて、消費者もまた、環境への影響を考え、持続可能な消費の選択をする機会を得ることができます。ロワール地方のオーガニックワインを探求する旅は、ただ美味しいワインを見つけること以上の価値を提供してくれるでしょう。



消費者の反応

このような環境に優しいワインは、特に環境意識が高い消費者からの支持を受けています。オーガニックやバイオダイナミック認証を受けたワインは、その安全性と品質の高さで、選ぶ際の一つの基準となっています。

フランスのオーガニックワイン まとめ

フランスのオーガニックワインとバイオダイナミックワインは、より良い未来を目指す生産者の努力と情熱が生んだ結果です。これらのワインを選ぶことは、ただ美味しいワインを楽しむだけでなく、地球環境への配慮を示す行動と言えるでしょう。次回ワインを選ぶ際は、その裏側にある物語にも耳を傾けてみてください。オーガニックやバイオダイナミックなワインがもたらす、豊かな味わいと環境への優しさを、ぜひ体験してみてください。



日本のオーガニックワイン:環境への優しさと和の味わい

日本国内でのオーガニックワイン生産は、まだ歴史が浅いものの、その市場は急速に成長しています。
日本の厳しい自然環境の中で栽培されるオーガニックブドウは、独特の風味と個性をワインにもたらします。

ここでは、日本のオーガニックワインの特徴と、注目される生産者について紹介します。

日本のオーガニックワインの特徴

日本のオーガニックワイン生産者は、化学肥料や農薬を使用しない栽培方法にこだわります。
これにより、ブドウ本来の味が引き出され、よりフルーティでフレッシュなワインが生まれます。また、日本独自の気候条件は、ブドウの栽培に特有の挑戦を提供する一方で、ユニークな風味のワインを生産する機会をも提供しています。

注目のオーガニックワイン生産者

  1. ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県)
    • ココ・ファーム・ワイナリーは、障害を持つ人々が中心となって運営するワイナリーで、オーガニック栽培に取り組んでいます。彼らのワインは、地域社会への貢献と環境への配慮を兼ね備え、そのストーリーと品質で多くの支持を得ています。
  2. グレイスワイン(山梨県)
    • 山梨県で最初のVQA(Vignerons Quality Alliance)認定を受けたワイナリーの一つで、オーガニックなブドウ栽培に力を入れています。特に彼らの白ワインは、国内外から高い評価を受けています。
  3. ドメーヌタカヒコ(北海道)
    • 北海道の厳しい気候の中でオーガニックワインを生産しているドメーヌタカヒコは、地元のテロワールを活かしたワイン作りで注目を集めています。彼らのワインは、冷涼な気候が生み出す繊細なアロマとフレーバーが特徴です。

消費者への影響

日本のオーガニックワインは、環境への配慮だけでなく、”食の安全”に対する消費者の関心が高まる中で、より多くの人々に選ばれるようになっています。オーガニックワインを選ぶことは、持続可能な農業を支援し、化学物質を避ける生活を送る一助となります。

まとめ

日本のオーガニックワインは、まだ発展途上であるものの、その可能性は計り知れません。国内外のワイン愛好家から注目されつつあるこの動向は、日本のワイン業界に新たな風を吹き込んでいます。オーガニックワインを通じて、日本の豊かな自然と文化を再発見する機会をぜひ楽しんでください。

余市の魅力全開!ワインから特産物まで、北海道の隠れた宝石を探る
北海道ワイナリー ツアー おすすめ 一覧
mama

mama

飲食店を開業しておよそ20年。有資格はソムリエ・ワインエキスパート・サケディプロマ・唎酒師・酒匠・チーズプロフェッショナル。

経営者として店を盛り上げるために、ワインや日本酒に特化した店に舵をきり大成功。店で人気のコストパフォーマンスが良いワインや、ワインにマッチするチーズなどをご紹介します。お客さんには言えないワインの話もぶっちゃけちゃいます。ワイン大好き!みんなで楽しみましょう。

FOLLOW

関連記事