ニューシーランドワインとは?特徴とおすすめピノノワールをご紹介 - レストラン ワインじまん

ニューシーランドワインとは?特徴とおすすめピノノワールをご紹介




ニュージーランドはどんな国?




ニュージーランドは、どんな国かご存じですか!?
著者のKIKIは、チーズプロフェッショナル取得者なので、ニュージーランドといえば、真っ先にチーズを思い出します。
チーズのお話ですが、日本のチーズの半分はオーストラリアとニュージーランドのチーズを輸入して使用しています。スーパーに行くと必ず売っているシュレッドタイプのチーズに「モッツアレラ入り」「ゴーダチーズ入り」など書かれていますが、そのモッツアレラやゴーダのほとんどが、オーストラリア、ニュージーランド産です。豊かな放牧地は、牛の飼育に適しており、日本人が消費しているチーズだけでは自国の生産だけではまかないきれません。



日本とニュージーランドの距離は約9,000kmあります。飛行機で約11時間のフライトです。日本とニュージーランドの時差は3時間ですが、夏期はサマータイムが導入されるので、時計が1時間早まります。

ニュージーランドは、オーストラリアの右下に位置している国です。
大きく北島と南島に分かれています。

ニュージーランドのGDPは、日本の約27分の1。
主要の産業は、第一次産品の、乳製品、肉類、木材、果実、水産、ワイン、機械部品、羊毛などです。輸出が7割も占めており、輸出大国です。

ニュージーランドの気候



ニュージーランドの気候は、全体的に温暖で暖かく過ごしやすい気候です。
下に細長い国土なので、北島と南島で少し気候が異なります。
気温は南の方が低く、北島よりも南島のほうが気候は低くなります。

日本は北へ行くほど気温が低い地域になり寒くなりますが、ニュージーランドは南へ行くほど寒い地域になります。 ニュージーランドは南半球であるので、日本とは逆ということになります。

ですから、ニュージーランドの夏は1~3月。この時期のニュージーランドは夏のベストシーズンです。日本の夏と違って湿度が低く、からっとした気候です。

7月から9月はニュージーランドは冬の季節。最高気温は15℃前後で最低気温は7℃前後です。冬でも過ごしやすい気候です。

お正月休みの旅行には日本と逆の気候である、ニュージーランドは最適かもしれないですね。

ニュージーランド ワインのはじまりは

KIKI

KIKI

記事の最後には、ニュージーランドのテーブルワイン、著者おすすめの本気の1本をご紹介します。最後まで読んでくださいね。

ニュージーランドのワインの始まりは、イギリスの移民であるジェームズ・バズビー氏によって1836年に初めてワインが造られました。ニュージーランドには自生するブドウの木はなく、1819年にイギリス人の宣教師によって葡萄の苗木が植えられました。

ニュージーランドのワイン造りの歴史は、フランスやイタリアに比べると浅いですが、ここ数十年で急激に成長しています。そして注目されているのが、ブドウの成熟度の高さです。その上質なブドウから造られたワインは、とても品質が良いものになっていきます。

ニュージーランドワインはスクリューキャップ?

ニュージーランドのワインはスクリューキャップを採用しているワインが多いのも特徴です。




ニュージーランドのワインは、なんと99%のワインにスクリューキャップが採用されています。スクリューキャップは安いワインというイメージがありますが、ニュージーランドでは高級なワインにも、スクリューキャップが使用されているのです。

スクリューキャップのメリットとデメリット

デメリット
  • スクリューキャップのワインは安価なイメージがある
メリット
  • ワインを立てて保管できる
    (コルクのワインは乾燥を防ぐためにボトルを寝かせて保管しなければなりませんが、スクリューキャップは乾燥しないため、ボトルを立てて保管することができる)
  • 「ブショネ」というオフフレーバーの発生がない
    (天然コルクはコルク由来の劣化が発生する場合がある)

ニュージーランドワインの主な産地 

北島

オークランド

大手のワイナリーが存在しています。ブドウは赤ワイン品種メルローを中心に、熟成に耐えられるカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランをブレンドした赤ワインが造られています。

白ワイン用の品種はシャルドネが栽培されています。フランスのブルゴーニュにも劣らない高品質なワインが造られています。
ニュージーランドの熟成ワイン Providenceで有名な産地でもあります。

ギズボーン

世界で一番、日付変更線に近い場所はニュージーランドの「ギズボーン」です。
世界で一番早く朝日が昇る街として有名です。緯度が低いため暖かい気候で日照時間も長く、ワイン用ブドウの栽培に適しています。
ギズボーンの主要品種は、パイナップルやピーチのようなトロピカルな香りがするシャルドネです。

ホークス・ベイ

ブドウの栽培面積は国内2位。北島最大のブドウ栽培地です。
温暖で日照時間が長く、降雨量も少くブドウ栽培に適した環境です。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーの3品種は国内最大の栽培面積と生産量です。

ワイララパ

国内最大のピノノワールの産地です。
中でも、マーティンボロ地方は気候がブルゴーニュと似ていると言われ、ピノノワールに適した良い栽培条件がそろっています。

鹿児島で有名な芋焼酎 で、富乃宝山を造る西酒造が2018年より、ワイララパでワイン造りをスタートさせました。

ニュージーランドワインの主な産地 

南島

マールボロ

ニュージーランドの南部「マールボロ」は、ニュージーランドワイン最大の生産地。日照時間が長く寒暖差が激しいので、白ワイン用ブドウのソーヴィニヨン・ブランの栽培に適しています。
栽培面積の8割がソーヴィニヨン・ブランです。マールボロで育ったソーヴィニヨン・ブランは、
グレープフルーツのような柑橘系とパッションフルーツの香りがブレンドされたようなフルーティなワインになります。
パッションフルーツの香りはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの品種特徴香です。

その次に多いのがピノノワールです。

ネルソン

ネルソンではソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワール、シャルドネが栽培されています。
こちらの、ソーヴィニヨン・ブランもパッションフルーツ香りがします。

セントラル・オタゴ

南緯45°、世界最南端にあるワイン産地であるセントラル・オタゴ
ピノノワールの栽培が8割を占めています。
マールボロの白ワイン用ブドウソーヴィニヨン・ブランと並んでニュージーランドを代表する赤ワイン用ブドウピノノワールです。

ニュージーランドを代表するブドウ品種

白ワイン  ソーヴィニヨン・ブラン

「ソーヴィニヨン・ブラン」は、ニュージーランドのワインを代表する白ブドウ品種です。
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランパッションフルーツの香りがするのが特徴です。
甘く華やかでフルーティな香り。辛口白ワインで、酸味はシャープでフレッシュ。果実味が豊かなワインです。

赤ワイン ピノ・ノワール

ニュージーランドで栽培される赤ワイン用ブドウ品種は、「ピノ・ノワール」が栽培面積が最大です。
豊富な果実味とエレガントな酸味、緻密なタンニン(渋み)が特徴です。
牡丹やスミレのような花の香りも豪華さがあります。
ニュージーランドのピノノワールはフランスのブルゴーニュ・ルージュより香りが開きやすく、舌に馴染みます。手頃なものも多く、気軽にピノノワールを味わうことができます。

ニュージーランド ピノノワール 本気でおすすめワイン

絶対試してほしい、おススメのピノノワールをご紹介します。
私の店では、赤ワインのグラスワインにも採用しています。
自宅のテーブルワインもこのワイン、いいですよ。

すき焼きにも、焼き鳥にも家庭料理にマッチしますよ。

あ、軽い醬油味の、おでんや肉じゃがにもこのピノノワールがピッタリ!

ダッシュウッド・マールボロ・ピノノワール
Dashwood Marlborough Pinot Noir

本気でお勧めです。華やかな花の香とエレガントでシャープな酸味とタンニン。
程よくまろやかで、飲み疲れることなくスルスルと飲んでしまいます。
アルコール度数も、13.5度で高すぎません。色調もきれいなルビー色に輝いています。

もう美味しくて、楽しくて、毎回ケースでまとめ買いしています。

是非一度、飲んでみてください!

北島ホークスベイにあるこちらのワインも有名なワイナリーです。
日本で一番売れている、ニュージーランドワインのシレーニ。
造りとブドウの違いを、飲み比べても楽しいです。



本気でおすすめ ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン

ヒラメのポン酢仕立てに合わせてみました。
ポン酢に柑橘を絞ると、驚くほどこのワインに合います。

ニュージーランドのソーヴィニョン・ブランのトロピカルな香りと味わいに素晴らしくマッチ。
もうこれはマリアージュと言えるでしょう。


このワインも、マールボロ産です。
ソーヴィニヨン・ブラン・デルタ・ヴィンヤードです。

ホタテのカルパッチョにも合います。オリーブオイルを使用した料理に是非合わせてみてほしいです。

ニュージーランドのワインいかがでしたでしょうか。今回も気合の入ったおすすめワイン、ご紹介しました!
ニュージーランドのワイン楽しんでみて下さいね!
では、また~~!

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KIKI

KIKI

飲食店を開業しておよそ20年。有資格はソムリエ・ワインエキスパート・サケディプロマ・唎酒師・酒匠・チーズプロフェッショナル。

経営者として店を盛り上げるために、ワインや日本酒に特化した店に舵をきり大成功。店で人気のコストパフォーマンスが良いワインや、ワインにマッチするチーズなどをご紹介します。お客さんには言えないワインの話もぶっちゃけちゃいます。ワイン大好き!みんなで楽しみましょう。

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