目次
コート・シャロネーズとは
コート・シャロネーズCôte Chalonnaiseはコート・ド・ボーヌCôte de Beaune南に続くブルゴーニュ屈指のワイン銘醸地です。
その南には、マコネMâconnais地区があります。
コート・シャロネーズ は、縦に長さ25km、横7kmに延びるワインの生産地区です。
すぐ北にある、コート・ド・ボーヌによく似た土壌でブドウの樹が1000年以上前から植えられています。暑い夏と乾燥した秋に恵まれた気候で、ブドウが良く熟して、高品質のワインが造られる注目の産地がコート・シャロネーズです。
なんとこの地域は日本の山梨県と姉妹都市提携を結んでいます。山梨県も日本ワインの銘醸地ですよね。
コート・シャロネーズ ブドウ品種
この地域で栽培しているブドウ品種は、コート・ド・ボーヌと同じく、シャルドネとピノノワールが主体です。その他には、例外的ですが、ブーズロン村にアリゴテ(Aligoté)という白ブドウが栽培されています。白ブドウのアリゴテは、名高いブーズロンのアペラシオンです。
アペラシオンとは
アペラシオンとは?
アペラシオンとはフランスの法律に基づいた原産地呼称のこと。Appellation d’Origine Controlee (アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ)という法律名です。この法律は厳格な規定を守り、造られたフランスの優れた農産物、酪農品などを国が品質の保証するために与える認証で、ワインの他にもチーズやバター、生クリームなどの乳製品にも認定されています。他国から、類似品を防ぐためにも役立っている法律です。
誰にも聞けないACブルゴーニュとは?ブルゴーニュワイン
クレマン・ド・ブルゴーニュの名産地
コートシャロネーズはクレマン・ド・ブルゴーニュを生み出した地区としても有名です。
クレマン・ド・ブルゴーニュは、シャンパンと同じ瓶内二次製法で造られる発泡性のスパークリングワインです。今でも、クレマン・ド・ブルゴーニュは、ブルゴーニュの様々な場所で試行錯誤し、研究されましたが、ブドウの成熟度や産地の選択を追及し続け、コート・シャロネーズ、マコネ地区のシャルドネとピノ・ノワールが適していると分かり、この地域主体で造られています。
シャンパーニュより手頃で、気軽に飲めるため日本のレストランやビストロでも幅広く採用されています。
おすすめのクレマン・ド・ブルゴーニュ
ブルゴーニュで造られる上質なスパークリングワイン。シャンパーニュと同じ製法で丁寧に造られていますが、コストパフォーマンスに優れています。冷やして少し膨らみのあるグラスで飲むのがお勧めです。クレマンという名前は気泡がクリーミィということに由来して名前が付きました。
著者おススメのコスパ最高なクレマン・ド・ブルゴーニュをご紹介します。シャンパーニュの半分の価格で購入できます。ブドウはピノノワールとシャルドネを使用しているので、シャンパーニュとの一番の違いは熟成期間になります。
シャンパーニュについて詳しくはこちらをご覧ください。
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泡立ちがきめ細かくクリーミィでなめらかな口当たり。ブリオッシュのような香りも広がります。
京橋ワインにメゾン・フランソワ・ラベのクレマン・ド・ブルゴーニュが販売されています。
京橋ワインで販売されているメゾン・フランソワ・ラベのクレマン・ド・ブルゴーニュは、ピノノワール100%のコクがあるスパークリングワインです。洋ナシや花梨のような果実にスッキリとした酸味。シャンパーニュに全く引けを取りません。
クレマン・ド・ブルゴーニュのロゼ。イチゴやラズベリーのような赤系果実にバランスよい酸味。食事と合わせやすい辛口スパークリングワインです。ロゼ、スパークリングワインは野菜、魚、白身の肉とも良く合い万能なワインです。
コート・シャロネーズ AOC
コート・シャロネーズは次の5つのAOCがあります。
- ブーズロン/Bouzeron
- 白ブドウのアリゴテを使用できる唯一の産地
- 今までは、ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロンの表示のみでしたが、1998年より単独のAOCを名乗れるようになり「ブーズロン」と表記されるようになりました。
- リュリー/Rully
- クレマンドブルゴーニュの主要産地。白ワインがメインで生産量の約3分の2は白ワインです。
- コートドボーヌに引けを取らないエレガントな白ワインが造られている。少量ながらピノノワールのワインも生産しています。著者は、このリュリーを飲んでワインが好きになりました。思い出のワインです。
- メルキュレ/Mercurey
- コート・シャロネーズ最大の生産地域。
- 生産量はシャロネーズ全生産量の3分の2を占めています
- 生産されるワインの約9割がピノノワールの赤ワインで、色が濃くしっかりとした風味で、バランスが良いピノノワールを堪能できる
- ジヴリ/Givry
- シャルドネ、ピノノワール両方のワインが造られている。大半はピノノワール。
- メルキュレイと比べると優しい味わいですが、香りがエレガントで、ピノ・ノワールの魅力を存分に感じられるコストパフォーマンスが高いワインです。
- 赤ワインはタンニンが強めですが3,4年後にはなめらかで緻密なタンニンに。
- モンタニィ/Montagny
- コートシャロネーズ最大のPremiere Crus面積を誇る白の産地。
- シャルドネ100%の白ワインのみ生産できる
- 華やかで程よい樽の香りが、高級なシャルドネのワインを演出しています。
- ボーヌより知名度が低いため、価格帯が手ごろなものが多い。味わいは引けを取らない素晴らしいワインばかり。
エレガントな白ワイン リュリー おすすめ生産者
リュリー/Rully
著者が本気でおすすめする、コートシャロネーズのワイン。
シャルドネを使用したエレガントな香りと、程よい酸味。
フレンチやイタリアン以外にも和食にもとても合います。
本当に飲んでみて欲しいワインです。エレガントなシャルドネが手ごろな価格で楽しめます。
上質で信頼できる造り手のワインをご紹介します。
アリゴテとは? ブーズロンとは?
ブルゴーニュにはアリゴテという白ブドウがあります。シャルドネの陰に隠れてしまい、ちょっと人見知りしているかのような白ブドウ。
しかし、アリゴテはブルゴーニュで造られる、とても素晴らしいワインができるブドウなのです。
ブルゴーニュでは上級ワインが造られる、ブドウ畑の大半はピノ・ノワールとシャルドネが植えられています。しかし同じブルゴーニュの畑には約6%のアリゴテが栽培されている畑もあるのです。
アリゴテの歴史は古く17世紀には栽培されていました。グランクリュ畑として有名な、コルトンシャルルマーニュにも栽培されていました。
しかし、シャルドネからできたワインと比較すると、風味が劣るという理由から減産方向へ。
のちにドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社の共同経営者オベール・ド・ヴィレーヌ氏が、
ブーズロン村とアリゴテの相性を高く評価したことにより、生産量も増えて
1979年ついにAOCとして「ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン」が認定されました。
1998年には、村名AOC「ブーズロン」にランクアップして、白ブドウのアリゴテは唯の村名AOCを獲得しました。
アリゴテ テイスティングコメント
アリゴテは、カボスやレモンのような爽やかな柑橘系の酸味が特徴です。
若いうちは、尖った酸味を感じるかもしれません。
樽熟成したものは少なく、
合わせたい料理は「鍋料理」「寿司」「天ぷら」「蕎麦」のような和食に調和します。
著者は、塩味の寄せ鍋に、アリゴテを合わせてみたところ、素晴らしく合いました。
是非、家庭での食事や和食に合わせてみてください。
ブーズロン アリゴテ おすすめ生産者
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