北海道余市町にある、ドメーヌアツシスズキのワインはどんな味かご存じでしょうか。
ここ最近は、ナチュラルワインブームでもあり、日本全国で美味しいワインが造られるようになりました。一昔前の、海外から購入した濃縮果汁から造られるワインとは違います。
今、日本で造られている人気のワインはブドウを自分たちのもとで栽培するドメーヌ型や信頼できる農家さんから仕入れた成熟度の高いブドウから造られたワインたちです。
国産のワインは、ちょっと…..。と敬遠している方、今の日本ワインは驚くほど変わりました。
身体に染み渡るような馴染みのある味わいで、どこか昆布や鰹出汁の旨味にも共通しているように感じます。
やはり、日本人が作る飲料や食品は、海外で作られたものに比べて、旨味や味わいに深さを追求してつくられるのでしょうか。日本のワインには旨味とコクを感じることが多いと思います。
このブログでは北海道の美味しいワインを何度かご紹介していますので、是非こちらも参考にご覧ください。ドメーヌタカヒコ、農楽蔵ワインについてもこちらからご覧ください。
北海道ワイナリー ツアー おすすめ 一覧
目次
北海道産ワインのメッカ余市町
ドメーヌアツシスズキは北海道余市町にあります。
余市町は地図では小樽の近くにあります。小樽から車で30分です。
人口は1万7千人の小さな町です。
特産物はワインの他にもリンゴやサクランボ、そして海産物も有名です。
季節になると余市町の「雲丹」目当ての観光客も続々と訪れます。
余市の雲丹は大粒で甘い味わいで大人気です。
ブドウの収穫時期になると、お目当てのワイナリーのブドウ畑を車窓から眺めに来る観光客もいるほどです。
現在、余市のワイナリー数は12軒あります。
- ドメーヌタカヒコ
- キャメルファームワイナリー
- 余市ワイナリー
- 登醸造
- ドメーヌアツシスズキ
- 夢の森
- ドメーヌモン
- リタファーム
- モンガク谷
- ランセッカ
- 山田堂
- ミソノヴィンヤード
ドメーヌ・アツシスズキ
札幌出身の鈴木さんは、ワインを造りたいという思いに目覚め、2012年に会社勤めをやめてワイン造りに挑戦しました。それから余市でブドウ栽培をするために余市へ移住し、新規就農へ。
2011年までは、会社勤めをしながら余市で畑を探し、ブドウ農家で手伝いを続けました。
最初はワイン用ブドウのベテランの農家さんのもとで、本格的に2年間ブドウ栽培を学び、それから北海道でワイン造りを始めていた、ドメーヌタカヒコのもとで修業を積みます。
当時は、ドメーヌタカヒコのように自社畑のブドウでワインを造っているところは数軒しかありませんでした。
ドメーヌアツシスズキの鈴木さんも、タカヒコのピノノワールのように自分が栽培したブドウで造るワイン造りに目を向けていたのです。
2014年に畑を取得し、最初の1年は北海道内にある委託醸造ワイナリーの10Rワイナリーでタカヒコさんにアドバイスをもらいながらワインを造っていました。
2015年には自身の名前を付けた、ドメーヌアツシスズキを設立。
夫婦でのワイン造りは始まりました。
ワイン造りは、フランスシャンパーニュのように「ブドウ栽培」「ワイン造り」「販売」のように分業制になっていることも多いのですが、北海道のワインは多くが自社ブドウで造るワイン造りが主要となっています。
シャンパーニュの分業制についてはこちらからご覧ください。
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ドメーヌアツシスズキの栽培ブドウ
ドメーヌアツシスズキでは、
ドイツ系品種のケルナー、ミュラートゥルガウと
オーストリア系品種のツヴァイゲルト、
フランスのピノノワールの栽培を始めました。
最初は畑に必要とする微生物が少なく苦労したそうですが、理想の状態の土壌になるまで、米ぬかなどを畑にまいて理想の土壌へ近づけました。
ナチュラルなワイン造り
なるべく化学肥料を使用しないブドウ造りを行っている鈴木さん。
酵母は添加せずに、自然発酵により発酵させています。
酸化防止剤も極力添加しないため、本格的なナチュラルワインに仕上がります。
酵母はアルコール発酵に必要な微生物で、酵母菌がないとアルコール発酵ができません。
元気の良い酵母がブドウの果皮に存在すると自然発酵に繋がりますが、弱い酵母菌や酵母の量が少ないと思うように発酵ができません。
途中で、発酵が止まる場合があるので、元気の良いブドウを育てることがワイン造りの中で一番大切な部分になります。
何万本を生産するワイナリーは安定的なワイン造りと、瓶により味わいが違うものになってしまわないために、培養された酵母菌をブドウ果汁の中に添加するのが一般的です。
アルコール発酵について
酵母がブドウ糖を代謝し(食べて)アルコールと炭酸ガスを排出します。
酵母が次々とアルコールと炭酸ガスを出して、アルコール度数が高まりワインが出来上がります。
役目を終えた酵母菌は自分が出したアルコールにと炭酸ガスによって最後は死滅してしまいます。
鈴木さんのワイン造りは、「やる必要がないことはやらない。補糖も補酸もしない。酸化も恐れず、酸化することは悪いことではない」と鈴木さんは言います。
自分たちの手で造るワインは大手のワイナリーとは異なった造りができます。
北海道で人気のワイナリーは自分たちが好きなように、小さく造り、コントロールができるワイン造りに着手しています。
ドメーヌアツシスズキ トモルージュ
トモルージュは、かわいいウサギのイラストがかかれたラベルです。
トモルージュは奥さんの友恵さんが、好きに造ったワインだそう。
自社農園産ブドウ:ツヴァイゲルト100%
生産本数:2600本 定価3850円
生産本数はとても少ないです。見つけたら即購入をお勧めします。
造りは、遅摘みしたツヴァイゲルトを約30日間醸してからプレスしています。イチゴジャムのように濃縮したフルーツの香りと、口に含むとコクがあり豊かなブドウの味わいを感じます。
濃いロゼのような色合いで、私も大好きなワインです。
お菓子を食べているようなワインです。チャーミングな香りと味わいで楽しい時間を過ごすことができます。
ドメーヌアツシスズキ アッチブラン
アッチブランは淳之さんが好きなワインを造ります。
ミュラートゥルガウ、バッカスを収穫後、全房でプレスします。熟成樽で発酵と熟成を1年間行い、ブドウ品種の特性が出るようにシンプルに造りあげられました。
自社農園産ブドウ:ケルナー、バッカス、ミュラートゥルガウ
生産本数:3300本 定価3850円
こちらも生産本数がすくないため見つけたら即購入をお勧めします。
私は、1年前から酒販店に予約しています。
ドメーヌアツシスズキ 販売店
酒販店リスト
主な酒販店を下記でご紹介します。
札幌
グランヴァンセラー 011-531-7777
円山屋 011-633-0808
地酒仙丸 011-592-5151
酒のタナカ 011-716-8209
小樽
加藤商店 0134-23-1692
遠藤 0134-33-2201
恵庭
原田 0123-32-3017
室蘭
酒本 0143-27-1111
東京
勝鬨酒販 03-3543-6301
アサヒヤ 03-3951-6020
ふくはら 03-3831-2235
相模屋 03-3844-7603
松坂屋 03-3323-2266
青山小西 03-3401-0524
カーヴドリラックス 03-3595-3697
酒販店さんも、人気のワインだけ購入するという事はなかなかできません。普段、ワインを購入したり、日ごろの付き合いが非常に大切になります。
コツと裏技と言えば、
色々なワインショップに言って購入するより、1,2軒にしぼって購入する方が良いです。なぜなら、一軒のショップで購入すると購入金額の総額も高くなり、ショップの方に顔を覚えてもらえると、手に入らないワインを譲ってくれるチャンスが高くなります。
是非、チャンスがあるワインショップを見つけましょう。
おすすのめ購入できるワイン
比較的購入できる著者おすすめのワイナリーをご紹介します。
余市町にあるリタファームワイナリーです。
リタファームは余市町のワイン特区第一号のワイナリーです。ご夫婦で栽培から醸造までこなすナチュラルワインの造り手です。
こちらも少量生産のワイナリーです。酸化防止剤を極力抑えて、ブドウ本来の味わ楽しんで欲しいと、拘ったワイン造りを行い、余市で2010年からブドウを栽培しています。
デラウェアを自然発酵させたワインです。
ピノノワールのスパークリングワインです。コクがあって美味しいです。
リタファームが造るシードルです。余市はリンゴの産地としても有名です。
著者おすすめのナチュラルワイン専門店はこちらからです。
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