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ギリシャワイン、飲んだことありますか
あなたはギリシャワインは飲んだことはありますか。
ギリシャワインについて知っている事と言えば、
なんとなく、ギリシャのワインと言えば歴史が深いんだろうな。という程度でしょうか。
たしかに、ギリシャワインはあまりワインショップでは見かけないですよね。
フランスやイタリアワインの旧世界のワインではありますが、流通本数が少ないためと、ギリシャワインの専門輸入業者が極端に少ないことから、ワイン業界ではあまり目立つことはありません。
しかし、ギリシャワインは、ギリシャの土着品種も多く、ありきたりなワインを飲むより、いつもと違ったちょっと勉強になる、刺激になるワインがたくさんあります。
今日は、そんなギリシャワインについて学んでいきましょう!
著者が驚いたギリシャワイン
つい先日、ワインと食のペアリングを行いました。
驚いたのが、ギリシャの食事と言えば生魚が少ないのですが、
海産物と合わせてみると沢山の驚きがありました。
ギリシャワインと日本の食事は面白いペアリングが堪能できることが分かりました。
特に、最高のペアリングだったのが、白ブドウアシルティコの白ワインと、北海道産の雲丹との相性が抜群でした。ウニの甘みと、ワインの酸味が相乗して素晴らしい味わいでした。
雲丹に醤油ではなく、ワインの酸味がソースのように相まって感動するほど美味しかったです。
左側が、ジョージアのオレンジワインでした。こちらも素晴らしいペアリングでした。
レストランでも家庭でもペアリングを楽しめるワインがあるので、いつもと違うワイン楽しんでみませんか。
白ワイン、アシルティコは、サントリーニ島の章で詳しく解説しています。
ギリシャワインの歴史
ギリシャには紀元前3,000年以前の前からブドウが自然に自生していました。
人類がまだ文字を持っていなかった先史時代(紀元前3,000年以前)においてすでに世界中でブドウの栽培とワイン造りは行われており、
ギリシャでは紀元前4,500年代に始まったと言われています。
紀元前3,000年頃には南部のクレタ島やその北にあるサントリーニ島でワインが取引されていたという証拠が見つかっていて、
さらにその近辺では世界最古のワイン用製造機である圧搾機やワイン容器なども見つかっています。
これら沢山の証拠品や記述から、ギリシャのワイン造りには5000年以上の歴史があることは間違いありません。
ギリシャのワイン産地と気候
ギリシャは地中海性気候で、全体的には温和で過ごしやすい気候です。
6~9月までは平均で30℃を超える気温で、日差しもとても強いです。ただ、湿度が日本よりずっと低いため、カラッとしていて過ごしやすい気候です。
ワインの産地としては、日差しが強いため、ブドウの成熟度は高く上質なブドウが獲れる素晴らしい産地になります。
ギリシャのチーズ フェタ
ギリシャのチーズ フェタです。フェタは国民的チーズで、ギリシャを代表する食材の一つです。羊やヤギの乳を使用したチーズは、世界最古のチーズとして、ほとんど味が進化していないチーズです。昔ながらの技法で今でも変わることなく、造られています。
フェタは塩漬けにして造られたチーズで塩分が多いため、塩抜きにして使うことが多いです。
フェタは、サラダに使用したり、フライパンで焼いたりして食べます。加熱をしても溶けない性質の変わったチーズです。オリーブオイルをかけて、白ワインと合わせると更に美味しいです
ギリシャワイン産地 地北部ギリシャ地方
ギリシャ北部に位置する、伝統的な古代のワイン産地です。
北部ではこの地特有の大陸性気候を活かしてクシノマヴロという黒ブドウ品種が主に栽培されています。上質で成熟した黒ブドウのクシノマヴロから造られたワインは複雑で奥深く、ギリシャの赤ワインの中でも長期熟成に向いているワインです。
クシノマヴロは、高貴なブドウ品種としてギリシャでは有名な主要品種になります。
クシノマヴロのおすすめワインをご紹介します。
クシノマヴロはピノ・ノワールやネッビオーロに似たニュアンスがあると言われていますが、原産はギリシャです。味わいに特徴があり面白いので是非試してみてください。とても美味しいですよ。
ギリシャワイン産地 中央ギリシャ
世界で最も古い都市であり、オリンピックも開催されたギリシャの首都アテネがあるのが中央ギリシャです。
中央ギリシャはギリシャワインの総生産量の3分の1を占める最大のワイン生産地です。
黒ブドウのカベルネソービニョンの生産地としても有名ではありますが、
土着品種のレツィーナのブドウ品種 サヴァティアーノの生産地としても有名です。
レツィーナとは
古代ワインから楽しまれていたワインとして、松脂の風味がするギリシャ特有のワインです。
ローズマリーやハーブの香りが特徴です。4000年前には栽培されていた白ブドウのサヴァティアーノを使用したギリシャ伝統な白ワインです。
この品種のワインは濃厚なフルーツの香りが強く、ジューシーな白ワインに仕上がります。
ギリシャワインの産地 イオニア諸島とペロポネソス半島
ブドウ単一品種から造る赤ワイン産地としてギリシャ最大の生産地です。
アドリア海の南部、イオニア諸島には七つの小さな島が含まれています。
ギリシャのワイン生産量4分の1を占めるワイン生産地です。
ギリシャ神話ヘラクレス生誕の地と言われている歴史あるこの地の現在の人口は5000人ほどです。ヘラクレスの血と呼ばれるブドウ品種、アギオルギティコを100%使ったワインを、そう呼んでいます。
土着品種の『アギオルギティコ』はレッドチェリーを噛みしめたようなジューシーでチャーミングな酸味があります。
タンニンもなめらかで、どちらかというとピノノワールのような、イチゴの香りも余韻にあります。
ギオルギティコを使用した赤ワインをご紹介します
ギリシャワインの産地 エーゲ海の島々
ギリシャの観光ブックやテレビで最も多く取り上げられる場所が、ここサントリーニ島です。
美しい風景で有名なサントリーニ島や個性ある島が浮かぶエーゲ海。
いつか、訪れてみたい場所ですよね。
サントリーニ島では白ブドウのアシルティコ100%のシャープでキレのある酸味とグレープフルーツやレモンのようなジューシーな柑橘系の香りが特徴です。
やミネラルが豊かなワインで夏に飲みたい白ワインが造られています。
サントリーニ島は3500年もの長いワインの歴史があります。
サントリーニ島のアシルティコ100%の白ワインをご紹介します。
こちらのワインは樽熟成したアシルティコ100%の白ワインをご紹介します。
醗酵:フレンチ・オーク樽(MLF無し)
熟成:フレンチ・オーク樽 6-9ヶ月(新樽10%)の贅沢仕込みです。
上記で紹介している、同じワイナリーのアシルティコと飲み比べても面白いです。
ギリシャワインの産地 クレタ島
クレタ島はギリシャの最南端に位置しています。地中海に浮かぶギリシャ最大の面積で観光地として多くの観光客が訪れています。
クレタ島は、温暖でワイン造りに適した気候と土壌に恵まれています。
マルヴァジアから造られるワインは、果実と酸のバランスが見事な甘口ワイン
に仕上がります。
ギリシャのワイン まとめ
ギリシャは、古代からワイン造りを行ってきた伝統ある国です。今では観光地として有名ですが、地元の食事と楽しまれている、ワインは味わいがはっきりしたものが多く、暑い産地で飲める輪郭があるワインばかりです。
あまりワインショップでは頻繁に見かけないギリシャワインですが、
オンラインショップを利用して是非、ギリシャワインを試してみてください。
今まで味わったことがない、豊かな味わいのワインが見つかるはずです。
中でも、海産物との相性も抜群です。白ワインは日本の出汁料理も合わせやすいので、
おでんなど鰹出汁とも合わせてみてください。
赤ワインなら、タレの焼き鳥にも相性が良いですよ!
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