ソーヴィニョン・ブランを解説・香りを覚えましょう - レストラン ワインじまん

ソーヴィニョン・ブランを解説・香りを覚えましょう

ソーヴィニョン・ブランとは

今日の勉強は、ワインの主要品種であるソーヴィニヨンブランの香りについて詳しく解説します。

世界中で栽培されている、白ワイン用ブドウの「ソーヴィニョン・ブラン」

ソーヴィニヨンブランは、フランス語で野生を意味するsauvageと、白を意味するblancを合わせたのが名前の由来になっています。

フランス・ロワールでは、サンセール、プイィフュメが有名です。多くのテーブルワインにも使用されているポピュラーな白ワイン用ブドウ品種です。

ソーヴィニヨン・ブランで造られる白ワインは、栽培される地域や気候によって、草の青っぽい香りから甘いトロピカルなフルーツまで幅い。冷涼な産地で栽培されたソーヴィニヨンブランは柑橘の香りがあり酸味があり骨格がしっかりしています。

日本産ソービニヨン・ブラン


日本では栽培されていない品種でしたが、冷涼な産地を中心に日本でも栽培されるようになりました。産地は北海道をはじめ、青森県、岩手県、山形県、長野県などで高品質で香り高いソーヴィニヨン・ブランが造られるようになりました。
ワインのイベントやセミナーでも、日本産ソーヴィニヨンブランが、メインテーマになっているほどです。

おすすめの日本産ソーヴィニョンブランのワインを2種ご紹介します。

安心院ワイン ソーヴィニヨン・ブラン  大分県産
優しいハーブの香りでフレッシュな酸味が際立つ辛口白ワイン。洋ナシや桃のようなフルーツの香りと、柑橘系のキリッとした輪郭。青い草のような爽やかなソーヴィニヨンブランです。マツコさんの番組で紹介されてから品薄になったほどです。

ソーヴィニヨン ブラン 2019年 超限定生産品 サントリー ジャパン プレミアム 青森県産
青森県の冷涼な気候と火山土壌が特徴の津軽地区で垣根栽培で育てられたソーヴィニヨン・ブラン100%のワインです。
パッションフルーツを思わせる爽やかな辛口白ワインです。みずみずしくジューシーで、少し高めの酸味が味わいにはっきりとした輪郭を与えています。ソーヴィニヨン・ブランの特徴でもある柑橘類の皮のような香りが広がります。

世界のソービニョン・ブラン

世界のソーヴィニョンブランで有名な産地は、フランスのロワールです。

ボルドーの白ワインにも、白ブドウのセミヨンを加えて、ソーヴィニョンブラン主体でエレガントな白ワインが造られています。最近では、オーストラリアやニュージーランドでも質の良い、ソーヴィニヨンブランが造られていることも有名です。ニュージーランドのソービニヨンブランは手頃で豊かな果実味でテーブルワインとしても気軽に楽しめます。そして、ニュージーランドのソービニヨンブランは甘いフルーツの「パッションフルーツ」の香りが品種特徴香になります。

日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパート試験でも「青っぽい草の香りに、パッションフルーツの香りがする」と感じとり、見事にソービニヨンブランを当てた人が数多くいます。そのくらいわかりやすい香りです。

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ソムリエ試験 模範解答

下の画像は、日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパート「ソービニヨンブラン」の模範解答シートです。黄色の線でチェックしてあるコメントを言葉でつなげると、ソービニヨンブランの香りの表現になります。受験生はソービニョンブランは必ず覚えなくてはならない品種の一つです。

受験以外では、このシートに自分のオリジナルのコメントを加えていくと良いでしょう。是非参考にしてみてください。

ソービニヨンブランの香り

ソービニヨンブランは爽やかな柑橘系の香りと、酸味が豊かなワインです。どんな風に例えると相手に伝りやすいか、コメント方法を覚えましょう。

柑橘レモン
グレープフルーツ
スダチ・ライム
フルーツリンゴ、リンゴの蜜
主にニュージーランドの品種特徴香パッションフルーツ
植物・野菜ディル
アスパラ
青い草
カシスの芽
ヴェルベーヌ
猫の尿

3-メルカプトヘキサノールとは

3-メルカプトヘキサノール(3MH)とは、ソービニヨンブランから感じとれる香りで、グレープフルーツの皮、パッションフルーツ、カシスの芽の香りが主体の香りになります。

3-メルカプトヘキサノール(3MH)は、ソーヴィニヨン・ブランだけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨン、ゲヴェルツトラミネール、リースリング、甲州にも含まれている成分です。
ワインビギナーの方でも比較的、嗅ぎ分けやすい香りです。

甲州で有名な日本ワインの「きいろ香」は、3-メルカプトヘキサノール(3MH)が顕著に出ているワインで知られています。グレープフルーツの香りが爽やかな、日本の甲州ワインです。ワイン漫画で取り上げられて一気に有名になりました。レストランのグラスワインでも多く採用されています。日本ワインの美味しさを発揮し、世に名前を知らしめた甲州ブドウの辛口白ワインです。是非、試してみてください。

メトキシピラジン

メトキシピラジンという言葉は聞いたことはありますか。これもワインの香り成分ですが、カベルネ系統のブドウ(カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルローなど)によく現れる香りです。
どんなブドウに感じられる香りと言えば、フランスやヨーロッパの国で、熟していないブドウから発せられる香りで実は、あまり好まれない香りです。

この香りが、ソービニヨンブランにも含まれています。

詳しく解説すると、ピラジンは2種類あります。
「2-メトキシ-3-イソプロピルピラジン(IPMP)」「2-メトキシ-3-イソブチルピラジン(IBMP)」です。

「2-メトキシ-3-イソプロピルピラジン(IPMP)」がピーマン

「2-メトキシ-3-イソブチルピラジン(IBMP)」がアスパラガス。
細かく分けるとこのようになりますが、ここまで覚えるとワインの専門家です。


✔ニュージーランドらしいソービニョンブランの特徴があるおすすめの、ソービニョンブランはこちら

✔ピラジンについてはこちらも参考にしてください

ワインの官能評価 専門家の本格テイスティング解説

香りは化学物質

私たちが、普段感じている香りは全て化学物質です。小さな分子が空気中を飛び回り、何かにくっついて少し大きな分子になったり、目には見えませんが、いくつかの分子が集まって、一つの香りになります。その分子があまり大きいと、重くて空気中を飛び回れないため、香りません。

例えば、グレープフルーツをナイフでカットすると、あなたが知っている通りの「グレープフルーツ」の香りがします。これは、グレープフルーツ内の、分子と分子がくっつきあって香る、「典型的なグレープフルーツの香り」になります。


グレープフルーツだって、産地によって日照量や雨量で香りの分子の出来具合が多少異なっていきます。ワイン用ブドウも同じです。ワインも産地によって、香りや酸味、タンニンに違いが生まれ、それがテロワールとなってワインに現れるのです。

ワイン テイスティングのコツ

ワインの香りを実際に嗅いでみて、一番感じる香りをメモしてみましょう。

一回で、その品種を記憶するのは難しいかもしれません。しかし何度か同じ品種を繰り返し、テイスティングすることで必ずその香りと、記憶が結びつくはずです。スクールの生徒さんを見ていると、だいたい5回程度で、その香りを嗅ぐと「ソービニョンブランだ!」と当てられるようになってきます。自分は得意ではないと思っていても、それは皆同じです。一回で覚えるのは、例え天才であっても不可能です。繰り返し、数日に分けてテイスティングしてみてください。


ワインのテイスティングコメント 表現 ①フルーツ編
ワインのテイスティングコメント 表現 ②花・植物編
ワインのテイスティングコメント 表現 ③土・木・スパイス編
mama

mama

飲食店を開業しておよそ20年。有資格はソムリエ・ワインエキスパート・サケディプロマ・唎酒師・酒匠・チーズプロフェッショナル。

経営者として店を盛り上げるために、ワインや日本酒に特化した店に舵をきり大成功。店で人気のコストパフォーマンスが良いワインや、ワインにマッチするチーズなどをご紹介します。お客さんには言えないワインの話もぶっちゃけちゃいます。ワイン大好き!みんなで楽しみましょう。

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