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王のワインであり、ワインの王である バローロ
イタリアワインの王様、バローロ。バローロワインについてはこちらをまずはご覧ください。
バローロについて→ 赤ワイン バローロとは?バルバレスコとの違いも徹底比較 – レストラン ワインじまん (kirapremiumtour.com)
イタリアの高貴なブドウ品種はネッビオーロ。そのネッビオーロから造られた有名なワインは、バローロです。しかし、バローロは長期熟成型ワインで、最低熟成期間は38ヶ月以上という規則が定められています。しかし、これからご紹介する、ランゲ・ネッビオーロはバローロと同じブドウ品種のネッビオーロで造られ、熟成期間の定めはありません。ですからより早くから楽しめるお値打ちワインがランゲ・ネッビオーロです。
ランゲ・ネッビオーロとは
バローロは「ラ・モッラ村」、「バローロ村」、「カスティリオーネ・ファッレット村」、「モンフォルテ・ダルバ村」、「セッラルンガ・ダルバ村」の5大産地があります。その他に6つの村でも造ることができ、合計で11の村のみで造ることが義務付けられています。
それに対して、ランゲ・ネッビオーロは、バローロの産地を含む広域で栽培されたブドウから造られるワインになります。フランス・ブルゴーニュでいうA.C.ブルゴーニュにあたります。
(よく見かける、ブルゴーニュ・ピノノワールなどです)
バローロエリアの上質なブドウだけを使用していても、樹齢の若さなど様々な理由から「ランゲ・ネッビオーロ」として発売される、お買い得で美味しい、コストパフォーマンスに優れた銘柄が存在します。バローロの生産者がリリースしていることも多く、醸造技術も十分に発揮された、素晴らしいワインなのです。ベイビー・バローロとして覚えておいてくださいね。
ネッビーオーロをテーブルワインで楽しむなら「ランゲ・ネッビオーロ」を試してみましょう!
ランゲ・ネッビオーロの味わいと香り
野イチゴやブルーベリーのような赤い果実の香りと、シャープでフレッシュな酸味。味わいは親しみやすくエレガントで緻密なタンニン(渋み)です。バローロに比べて、少しだけ軽やかな舌触りですが、もともと、ネッビーオーロはタンニンが強い品種なので、ブラインドテイスティングで、バローロなのかランゲなのかを当てるのはとても難しいです。
「なんとなく軽いかな?」と思うとランゲだったりします。
ネッビオーロに合わせる、おつまみは
ネッビオーロに合わせるものは、やっぱりイタリア産チーズと生ハムやサラミが最高に美味しい。
もう、想像しただけでワインとチーズを楽しみたくなってしまいますね。
何故、チーズとネッビオーロが合うのかは、ネッビオーロのタンニンが、チーズのまろやかさと合いやすく、味わいがマッチするからです。
イタリアは何と言っても、チーズの名産地で宝庫です。
イタリアで有名なチーズは、パルミジャーノレッジャーノ、ゴルゴンゾーラ、モッツアレラではないでしょうか。イタリアは20州あり、どの州でもチーズが造られています。
パルミジャーノレッジャーノのような固いハード系タイプのチーズは、山に近い北イタリアに多くあります。
イタリアチーズ D.O.P 原産地名称保護
KIKI
チーズプロフェッショナルの資格を有しているKIKIが解説します!
イタリアでは、チーズもワインと同じく製法や、産地などが厳格に定められているD.O.Pという制度があります。どこの州でもパルミジャーノレッジャーノやゴルゴンゾーラを作れるわけではありません。その土地でしか造られない、制度がD.O.Pです。
イタリアの原産地名称保護のD.O.P.に認められているチーズは、現在は55種類あります。フレッシュ、セミハード、ハード、青カビ、ウォッシュ、パスタフィラータと、製法や種類も様々です。
ネッビーオーロに合う イタリア本場のモッツァレラ
イタリアの原産地名称保護であるD.O.P.に認められているモッツアレッラは、モッツアレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナです。日本のスーパーでも見かける普通のモッツアレッラと大きく違うのは、生産地がイタリア・カンパーニャ州で造られるもののみ。そして、原料乳が水牛乳であること。よく見かけるモッツァレラは牛の乳から造られたものが多い。
水牛は限られた場所でしか飼育できないため、日本ではほとんど造られていません。
本場で造られたモッツアレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナは色が白く、味も濃く濃厚、旨味がしっかりしています。贅沢にオリーブオイルをかけて食べると、ワインとの相性もさらに増します。
本場のモッツアレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナをご紹介します。
是非、水牛のモッツァレラを召し上がってみてください。
ソムリエおすすめのランゲ・ネッビオーロ
おススメする、生産者はこちらです。
✔ フォンタナフレッダ ランゲ ネッビオーロ
バローロの半分以下で手に入りますので、テーブルワインとしても楽しめます。
骨格もしっかりとした味わいで、ブルゴーニュ好き、ボルドー好き、どちらの方にも楽しめるワインです。
このワインは、バローロの有名生産者としても人気の高く、一世紀以上もバローロを造り続ける、エリアきってのNo.1の所有畑面積を誇る名門ワイナリーです。バランスの良いランゲですので、基本の味と香りを堪能できます。
フレッシュでいきいきとした若いネッビオーロをお手頃価格で楽しめるランゲ。バローロとはまた違う、ネッビオーロの魅力をお楽しみください!
✔ プリンチピアーノ フェルディナンド ランゲ
超希少なランゲ・ネッビオーロの自然派ナチュールワインです。濾過が少なく旨味があります。体にすっと馴染む優しさがあり、酸味もなめらかで心地よいく、ナチュラルなタンニンもなめらかさを感じます。
ネッビオーロの魔法のようなタンニンを味わえます。
✔ オッデーロ ランゲ ネッビオーロ
ビンテージ物のバローロを探すと必ず出てくる造り手の「オッデーロ」。歴史が古く、上質なネッビオーロの生産者です。1997 年から化学薬品を全面使用禁止しブドウ栽培が大きく変わりました。
赤系ベリーの果実味がまろやかさが魅力的で「ザ・エレガントネッビオーロ」と言っても良いランゲでしょう。タンニンもなめらかです。
まとめ
ランゲはバローロと同じブドウ品種ネッビオーロを使用して造られています。
バローロとの違いは、主に熟成期間と造られている場所の違いです。
将来バローロになる若いブドウの樹から造られているものもあります。
ベイビーバローロと覚えて、テーブルワインや気軽な手土産にも良いワインでしょう
是非、ランゲ・ネッビーオーロを試してみてくださいね!
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